国民栄誉賞が授与されることが決まった長嶋茂雄氏と松井秀喜氏。本日5日に東京ドームで授与式が行われる。始球式では松井氏が投手、長嶋茂雄氏が打者役を務めることが明らかになった。原辰徳監督が捕手、安倍晋三首相が球審という実に豪華なセレモニーだ。通常は首相官邸で授与式を行われるからいかに今回の件が特異なものとすぐ分かる。これも安倍首相の偉大さの一端を表している。
私にとって長嶋氏はスーパースターだ。物心がついたときにはすでに選手としては晩年だったが、その姿はテレビを通じて今でも目に焼き付いている。そして監督としても地獄の伊東キャンプや10.8決戦で多くの心をつかんだ。
だがなんと言っても長嶋氏が素晴らしいのは社会人としての態度である。数多くの逆風にさらされながら決して他人のせいにせず男としてのけじめをつけるその姿に私は感動を覚えたのだ。第1次長嶋政権における突然の解任もそうだし、フロントが落合・清原などを獲得した時がそうだ。
巨人が落合や清原を獲得したとき、他球団の4番あさりと批判された。巨人が一時低迷したのは落合の獲得にあると断言する記者もいるほどだ。もちろんその罪は獲得を決断したフロントにあり長嶋氏は関係ない。だが、長嶋氏は決して弁解せずに自ら泥をかぶったのである。
そして松井氏はその長嶋氏が育てたのである。長嶋氏は松井氏を「松井4番千日構想」を掲げて巨人の将来を担う人材に作り上げたのである。松井氏は期待に応え、アメリカでワールドシリーズMVPを獲得するまでに至ったのである。まさに長嶋氏と松井氏の二人三脚で成し遂げたのだ。
そんな2人は同時に国民栄誉賞を受けるのは当然だろうと思う。今から考えると本当にワクワクする。あの場所にいるファンが本当にうらやましい。私もあの場所に行きたい。そう思う。
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